ちょっと難しそうに感じるけど
ここでは主に数式が多い文書を作成する場合を考えています。もちろん図形やグラフが入ってもかまいません。つまり理数系の文書を扱うことを前提にして話を進めます。
LaTex2eのセットアップは「LaTeX2e美文書作成入門」(技術評論社・奥村晴彦著)に付属しているCD-ROMを利用すれば簡単です。その他 LaTex2e に関する情報は TeX Wiki が大変参考になります。
さて,セットアップが完了したら,次はこのソフトの使い方ですが,最初は難しいと感じるかもしれません。それはこれまでのワープロソフトと見た目も使い方も根本的に違うからです。でも,心配はいりません。次第に慣れるし,ちょっとしたコツが分かればもう元のワープロ(Wordや一太郎)には戻れなくなるでしょう。難しいと感じるのはまずその外見(見た目)でしょう。
LaTeX2e は HTML と同じようにマークアップ言語です。エディタでテキスト文書を作り,それをコンパイルして(TeXにかけて)生成して得られたファイルが最終的なもの,つまり完成品です。あとはそれをこれまでのワープロソフトと同じように印刷すれば美しい文書が得られるわけです。
エディタでテキスト文書を作るとこんな感じになります。これを見ただけで最初はとんでもない難しいプログラムを書いているように感じるかもしれません。
¥documentclass{jarticle}しかし,難しく見えるコードもちょっとしたコツが分かってしまえば何とかなるものです。高校の数学で出てくる程度の数式であれば,覚えるTeXのコマンドは決して多くはないし,自分が必要としている書式のパターンさえ覚えてしまえばいいわけですから,そこまで少し努力すればサクサク使えるようになります。
¥begin{document}
¥framebox[.7cm]{¥textgt{2}}¥quad 次の三角比の値を単位円と三角比の表を利用して求めよ。¥hspace{2cm}{¥tiny <各2点>}
¥begin{edaenumerate}[n]
¥item $¥sin132¥Deg$
¥item $¥cos174¥Deg$
¥item $¥tan147¥Deg$
¥item $¥sin270¥Deg$
¥item $¥cos400¥Deg$
¥item $¥tan630¥Deg$
¥end{edaenumerate}
¥end{document}
上のソースをコンパイル(これを「TeXにかける」という)するとこんな感じになります。

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